朝の天気予報で「今日は洗濯日和です」と、
耳にすることは日常的なことです。
天気の良い日に洗濯物を外に干すことは
多くの人が普通に考えることです。
ですが実際には近年、生活環境や生活スタイルの変化から
部屋の中に洗濯物を干すいわゆる
「部屋干し」をする人が多くなっています。
なぜ今、「洗濯物は外に干さない方がいい」
と思うようになってきているのか？
外干し、部屋干し、
それぞれのメリットデメリットから考えてみました。
洗濯物を外に干すメリットとデメリット
洗濯物を外に干すメリット
洗濯物を外に干すメリットは、
条件さえ揃えば早く乾くことです。
洗濯物が乾くためには、
洗濯後に衣類が含んだ水分を蒸発させる熱と
衣類表面の水分を飛ばす風が必要です。
このことから、洗濯物を外干しした時に、
気温が高く少し風などが吹いてくれれば
驚くほど速く洗濯物は乾きます。
電気代のかからない
高性能な乾燥機を使うのと同じです。
早く乾くことにより、
衣類が濡れた状態が短いため菌の増殖も少なく、
生乾き独特のイヤな臭いの発生もありません。
そして、多くの人が感じることですが、
日を浴びて乾いた洗濯物は気持ちの良いものです。
洗濯物を外に干すデメリット
外干しのメリットに、条件が揃えばと書きました。
これが揃わないことが
外干しの最大のデメリットでしょう。
雨が降る、風が強いなど
天気が悪ければ外干しはできません。
また一日中天気が良ければ良いのですが、
突然の雷雨など天気の急変時に家にいなければ
洗濯物が濡れてしまい、
洗濯のし直しなど
余分な仕事が増えることになってしまいます。
外干しを拒むのは、天候の問題だけではありません。
花粉やPM2.5などのアレルギー物質、
土埃や黄砂、排気ガスなどが
洗濯物に付着してしまうのも大きな問題です。
季節や干す場所の環境などに
気を配らなければならないことが多くあります。
日を浴びて乾いた洗濯物は気持が良い反面、
紫外線によって衣類の生地が傷むと言う側面もあります。
大切な衣類を外干しするときには注意が必要です。
夏場の直射日光などはデリケートな生地に
大きなダメージを与えてしまいます。
洗濯物を外に干せば、少なからず
人目に触れることになります。
防犯上の問題や地域によっては、
景観的に洗濯物が干されているのを
好ましく思わない風潮があるのも確かなようです。
これらも外干しのデメリットと言えます。
洗濯物を部屋に干すメリットとデメリット
洗濯物を部屋に干すメリット
洗濯物を部屋に干す一番のメリットは
天気、花粉、空気の汚れなど外の環境に左右されずに
自分や家族の生活のスタイルで洗濯物が干せることです。
昼間留守にしていての、
突然の雨風を心配する必要はありません。
防犯や景観上の問題などで悩むこともありません。
洗濯物を部屋に干すデメリット
そうは言っても、部屋干しにもデメリットはあります。
部屋干しの一番のデメリットは
洗濯物が乾きづらいことでしょう。
そして、その乾きづらさが原因の
洗濯物から発生するイヤな臭いです。
この臭いは、洗濯をしても残ってしまった洗濯物の汚れから
雑菌が繁殖することによって発生するものです。
菌が増殖しやすい生乾きの状態が
長く続いてしまう事が大きな要因です。
そして、洗濯物を干す場所も必要になります。
生活の邪魔にならないように
洗濯物を干せるスペースを作らなければなりません。
特に首都圏の居住環境を考えると、
なかなか快適にとはいかないことが多そうです。
家族が多ければなおさら大変ですし、
季節によっては、洗濯物から出る湿気も
生活する環境を不快なものにしてしまいます。
まとめ
外干し、部屋干しのメリットデメリットを上げてみました。
それぞれ一長一短がありますが、
部屋干しのデメリットが改善されることで
洗濯物を干す時の悩みがかなり解決できそうです。
そのことは最近、部屋干しに特化した商品が
様々な形で紹介されていることからも理解できます。
生乾きの洗濯臭を抑える洗濯洗剤や柔軟剤。
スペースを有効活用した物干しグッズ。
空気を循環させるサーキュレーターや
部屋の温度や湿度を快適に保てるエアコンなどの電化製品。
これらを上手に利用することにより、
部屋干しの快適度がぐっと上がりそうです。
日本は梅雨の時期が、
１年に４回あると言われるほど雨の多い国です。
さらに近年は、地球温暖化によるものなのか、
ゲリラ豪雨など天候の急変も話題になります。
それだけを考えても今後、
洗濯物を室内に干すことが
当たり前の生活スタイルになっていきそうです。
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